ソレ ハ ネツビョウ カラ ワレ ニ カエル ヒ

「やはり」今年のワールドカップはブラジルが優勝だった。それにもまして3位決定戦の出来事が僕らを感動させたね。トルコ対韓国のぶつかり合いとなった3位決定戦。試合は怒涛の攻撃の応酬に終始した。トルコも韓国もだ。試合巧者だったのはトルコ。または韓国の無尽蔵とも思えたスタミナが尽きてしまったのだった。韓国はシュートを打てども打てどもそのたびにゴールを阻まれてしまうのであった。入らないときは何をしても入らない。これがサッカーだ。

試合終了のホイッスルが鳴った瞬間。なんとトルコの選手たちは敗れてピッチに呆然と倒れこんでいる韓国の選手たちに笑顔で手を差し伸べたのであった。奇跡の化学変化はどんどん進行した。そのうちに両軍入り混じって肩を組み始め客席の方に胸を張ってゆったり歩き始めたのだ。

ノーサイド」。フットボールから生まれたラグビーの言葉だ。

試合終了のホイッスルがなった瞬間、勝ちも負けも無い。敵も味方も無い。お互いの健闘を称えあう。この精神が溢れていた。日本もこういう精神が宿っている事を信じたい。僕はこのトルコという未知の国の代表選手たちがとった驚くべき行動を唖然と見ていた。なぜか自然に涙が出てきたのだった。勝っても負けた相手の事を思いやるトルコのこの精神は見習わなければね♪

勝戦よりも何よりもこの3位決定戦がこの大会で一番意義のある試合になったと僕は思う。勝者の理想像が現実世界に具現化した瞬間だった。

日本代表も僕らに夢を見させてくれてありがとう!

その上を行く大活躍をしたトルコ代表、韓国代表に敬意を表して感謝の気持ちを言いたいな。

そしてこの大会にもありがとう。
「Thank you KOREA JAPAN 2002」