ヤッパリサンポデショ

雨は憂鬱だけど、

小雨〜雨上がりの散歩はとても優しい。

＊

たいてい神社っていうのはうっそうと木が茂り、
中には太古の樹木が生育しているような場所まである。

そして大晦日やお祭りでもない限り、参拝の人もまばらで
ただただ、ひっそりとして時が止まった場所。

狛犬にはまっている落語家の円丈さんが

「神社で狛犬と私の二人っきりになると
(阿吽だから３人？あ、一人＋２匹だね(笑))
だーれもいないそこは異空間！」

と言ってた意味がよーく分かる気がする。

有名な大名庭園や回遊式庭園、そしてＪＲ東海でたびたび出てくる
京都は嵯峨野のあの素敵な竹林の小道・・・などなどとは
ちょっと違う雰囲気で違う楽しみ方ができる神社の空間。

僕が好きなのは神社の建築物もいいけれど
むしろ緑の参道。

背が高く、古より今にいたる緑たちの中で
静寂の時間を過ごすことができる。

ずっと続く幅広の道を歩いていると
風の温度や湿度が違うことに気がつく。
とても心地よいのだ。

目をつぶると巨木たちの太い幹の中を
水がゆっくりと通っていくのが目蓋に浮かぶようだ。

そしていつのまにか時が過ぎる・・・。

誰もいないところへ行こう。

＊

人々が忘れている空間なのだろうか、
とにかく平日の神社は時が止まってしまっている。

熱田神宮よりも一回り小さな下鴨神社。

ここには那須の高原線と見間違うほどの素敵な参道がある。

誰もいないところへ行こう。

＊