ハル ノ ヒ ニ オモウ

思い出す。

作る。

それが思い出。

同潤会アパートメントの屋上。

歌舞伎町のスカラ座の光がもれる窓辺。

僕にはまだこれらがこの世からなくなってしまった事がぴんとこない。

ピンと来るまでにはまだ時間があるらしい。

その時までにそれ以上の思い出を作ろう。

あの思い出を胸に僕は今日も思い出を作る。