クウゼンゼツゴ ナ ヒャッカリョウラン

僕は花火が好きだ。

夜空を見上げることも好きだ。

そして夜空に向かってゆーっくりと火花を散らしながら上がっていく花火の玉。

そこから夜空いっぱいに開く花火の華。

そして今日いまだかつて見たことないような規模の花火イベントがNHKで放送された。

花火番組。掻い摘んで感想。

上海のS字上にゆったりと流れる黄浦江の片側はまるでヨーロッパの古い街並み。
ちょうどF1のモナコ市街地コースの水際の街並みのよう。

そして、その反対側にはむかぁーし科学冒険小説なんかで出てきたような総天然色の科学都市の風景。
やっぱり好きなここのテレビ塔。正式名称は「オリエンタルパールタワー」

そんな街並みすべてを作者である彼のキャンバスにしてしまおうという壮大なイベントだった。

街のビルというビルから花火が乱れ舞い、その頭上ではいつも花火を見てるときにはほんの十数発打ち上げられるぐらいの大きな花火の華が百、千という数で埋め尽くされている!

見ているうちに涙がぽろり

テレビ塔を中心として3層の円盤のように「これでもかっ!」ていうぐらい花火が外側へ飛び出していく!

その花火イベントの作者は子供のように「めちゃくちゃになったよ!」と喜んでいる。

彼の「めちゃくちゃ」という言葉は当然のことながら喜びを表現していた。
芸術は爆発だとかつて言った氏を思い浮かべずにはいられなかった♪

空から降ってくるかわいい火薬の匂いがするであろう落下傘。
宴の後の余韻に浸ってあちらこちらに落っこちてくる紙で出来ているショッキングピンクの瓢箪のつぼ型の落下傘。
火薬の匂いを思い浮かべると共に僕も感激の余韻に浸ってたい。

彼はすごい。本当に上海の街並みいっぱいを使って作品にしてしまった!

今度はぜひこの目でこの耳でこの体全体をつかってお目にかかりたいものだ。