ミズバショウ ノ シツゲン

言葉だけ知っていて、実はどんなものだか
分かってないものってけっこうある。

僕にとってその一つが「水芭蕉」。

ある湿原の小川に水芭蕉が群生している光景を見た。
たった今咲き始めたんだね。

朝靄がかかったグレーのグラデーションの幻想的世界。
そのベールを通して背が真っ白で小さく
そしてふくよかな水芭蕉の花があちらこちらに咲いている。
それはまるで花だけが浮き上がって見えるよう。

そこに非日常世界が広がっていた。

また一つ、僕の夢のような景色リストに付け加えることが
できることがこの上ない喜び。
有名な場所でなくってもいい。
自分が感動できる景色、光景であれば何でもいいんだ。

目に見えるありとあらゆるものに目を向けよう。
体で感じ取ることが出来るものすべてにアンテナを向けてみよう。

それが例え大嫌いなものでさえも・・・。
きっと何か見つかるはず。

まだまだ、知らないことがいっぱいあるね。
それらに出会うための旅なんだなぁ。