シナノ ノ クニ カラ ミノ ノ クニ ヘ (2)

昭和の頃に合併の動きがあったときには
その長野県の県境にある村を真っ二つに割って
一つは岐阜側、一つは長野側に分割合併した。

そして今回問題になっているのが
その時の長野県側の村。
そこに馬籠の宿はあるわけだこれが。

たかが県と県の話と思ってたけど
実際は思った以上に深刻。
まるで民族紛争が起こっていた町のようだ。

同じ街に住んでいるのにもかかわらず
岐阜県側の子供たちも親たちも
長野県側の人々とは挨拶も交わさない。
目も合わさない。
ずっとこんな調子が続いたんだそうだ。

こんな世界が日本の中にあったなんて。

まるで政治的に分断された境界線を持つ国どおしみたい。
日本人どおしだって、同じ民族だって
利権がからむと、なにかを守ろうとすると
こういう結果になるんだね。

いま利権や自分の立場を守ろうとすることだけに
必至になっている人がいっぱいいるんだろうなぁ・・・。
僕だってそういうどつぼにはまることが
何度もあった。

大切なことを忘れちゃうぐらい情報に
押し流されている人々。

情報過多、価値過多、物質過多の世界で
僕はもがき苦しんでいたんだなぁってことが
最近になってよく分る。

そして商業ベースにもあまり乗りたくないって
思った。

消費するサイクルからもっと違うサイクルへ
転化していきたい今日この頃です。